終了しました
場所:ヴィオロン(JR阿佐ヶ谷駅北口徒歩5分)
時間:17時30分開場 18時00分開演
料金:1000円(コーヒー付)
司会:塩高和之
演目:本能寺 屋島の誉れ 他
問い合わせ:琵琶樂人倶楽部 orientaleyes40@ yahoo.co.jp
Biwa, Composer – SHIOTAKA Kazuyuki – 塩高和之 – 琵琶・作曲
琵琶奏者・作曲家 塩高和之の公式サイト | Biwa Performer & Composer – SHIOTAKA Kazuyuki
長い事コロナで家に籠っていたせいか、また私自身、ここ数年で年齢というものを改めて感じているせいか、色々な事が少しづつ変わって見えて来ます。見た目もそうですが、舞台での自分をはじめ、武道の稽古をしている時も日々の生活でも、一見外側からは判らないですが、身体反応が変わった事に気づく事が多くなりました。
私は舞台活動をずっとやっていて、得も言われぬ瞬間を何度も体験しました。言葉では言い表せない世界なのでどうにも表現が難しいのですが、以前はその感覚の部分ばかりが記憶として残っていたのですが、ここへ来て、その身体というものがその時の記憶の中に出て来ます。身体感覚として蘇ってくるのです。
もう30年も前、とある歌手の演奏会で、その歌手の声が場に満ちるように響き、私はその声を皮膚で聴いたと感じた事があります。耳ではなく皮膚が確かに反応し、震えたのを記憶しています。リュートと歌だけの静かな音楽でしたが、聴力の感覚器官だけで聴いたのではなく、確かに身体が聴いたのです。私には、思い返してみるとこうした記憶がいくつもあり、最近その記憶の肉体的な部分が増幅され、記憶には身体が大きく関わっているのだという認識が深まりました。この身体が語り出してきたのです。
宮本武蔵作 「枯木鳴鵙図 」
武道の稽古をしているとよく判るのですが、20代の方と組んで稽古をしていると、相手のバネのようなしなやかさと反応の速さに、本当に驚きます。40代50代になってただがむしゃらにやっても、そんなしなやかな肉体を持っている若者には技も効かないし、最初から勝負になりません。逆に年齢を重ねている人は自分の体を把握した上で、これ迄の経験を自分の身体に落とし込む事が出来るようになるととても揺るぎない強さが出て来ます。こうなると筋力やしなやかさだけしかない若者は到底かなわない。
己のその時々での身体をしっかりと把握し、その体に刻み込まれた記憶を動きに昇華出来る人は、腕力・筋力を超えて達人のようになって行きますね。筋力(肉体)に寄りかかっているだけでは、大したことは出来ません。
いつも書いている武蔵の「観の目強く、見の目弱く」という言葉は長らく私が考えている事です。この言葉も、若い頃は只管感覚を研ぎ澄ます方向で考えていましたが、ただ感覚だけを研ぎ澄ませれば良いという訳ではないという事をこのところ感じています。
その時点での自分の身体をどれだけ認識しているか。そこが大きなポイントだと思います。スポーツとは違い、武道に於いて負けるとは死ぬという事です。そう思えば、まだ武士が居た時代は、感覚も身体も頭も全てを総動員しなければ生き抜くことが出来なかったのでしょう。
現代社会ではそうした生き死にがかかっているような切羽つまった状況が常にある訳ではないので、身体がどんどんと置き去りにされ、あげくにまるで新興宗教のように健康=見た目を若くする事に目が行っているのかもしれません。刻々と変化する我が身体抜きにして、活動することは出来ないのです。
これは邦楽でも同じことが言えます。例えば喉は筋肉で出来ていますので、若い頃の方が高音が出たり、指が自在に回ったりするのですが、そういう若い体でないと実現できないものがあるものの、それだけでは、音楽は深まりません。確かに物事を成就するには身体が必要ですが、身体と心が伴ってはじめて舞台が成立します。
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場所:ギャラクシティーマルチ体験ドーム(足立区西新井)
時間:開場:17時45分 開演:18:00分
定員:80名 車いす席有り 小学生以上(小中学生は保護者同伴)
料金:無料
出演:能楽師:安田 登
琵琶:塩高 和之
笙:カニササレ アヤコ
歌:辻 康介
チェロ:新井みつこ
シンギングボウル:五味 佐和子
音楽:ヲノ サトル
ジョバンニ(人形):名和 紀子
ジョバンニ(声):玉井 夕海
カンパネルラ(人形):金沢 霞
カンパネルラ(声):佐藤 蕗子
灯台守:鈴木 香夜子
鳥を捕る男:大島 淑夫
美術・人形制作:山下 昇平
配信動画: https://youtu.be/8zd3IRPffQA
問い合わせ:足立区こども科学館
電話(03-5242-8161)/1階図書受付カウンター
受付時間 9:00~20:00(休館日をのぞく)
※1回のお申込で1家族まで受け付けることができます(お友達のお申込はできません)。
※参加者が中学生以下の場合は保護者の方がお申し込みください。
※定員に達し次第受付を終了します。
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場所:晴れたら空に豆まいて(代官山)
時間:18時30分開場 19時00分開演
出演:田畑浩良(ロルファー) 安田登(能楽師) 塩高和之(琵琶奏者)
詳しくは以下を参照ください
http://haremame.com/schedule/70884/
一つの終わりがあるからこそ、次のものを「創る」のでしょう。「創造」とは、何か一つのものが終わるからこそ、生まれ出づる概念なのかもしれません。そしてその創る根本である志だったり、その時代に生まれた理由を求め、そこから今現在という中でその魂が新生して行く。
天才は自分の創ったものに固執せず、また次の世界に向って新たなものを創り出してゆきます。しかし私のような凡夫は、人でも物でも、とにかく執着が常にあります。さて私は、何を創って行けるのでしょう。先人たちの起こした風をこの身に受けつつ、自分の思う道を突き進むしかないですね。