
今週はいよいよ、あの田原順子先生をお招きして日本橋富沢町樂琵会をやります。田原先生は私が琵琶で活動を始めた最初の時に声をかけてくれた先輩でして、それ以来何かと声をかけていただいています。先生は、オリジナルな活動で琵琶楽の最前線を担ってきた、正にパイオニアとも言うべき存在。

いつか御一緒したいとずっと思っていましたが、昨年末、田原先生に出演を打診したところ、快く引き受けてくださり、あれからちょうど一年、やっと実現するという訳です。
田原先生と私がジョイントで演奏をするなんて事は、先生と初めてお会いした20年前は考えもつかないことでしたが、今、こうして共演の機会が近づいてくると、何ともいえないものが込み上げて来ますね。
このところ、活動を始めたころの感覚が次々に甦ってきているのですが、今回の共演もその一つなのだと思っています。滅多に聴けないスペシャルな企画。是非是非お越しくださいませ。
18日木曜日19時開演です。

日本橋富沢町樂琵会にて
最近は色んな部分で自分を取り巻く変化を感じています。身近なところでは、先ず食の好みが変わりました。あまりお酒を飲むほうではありませんが(?)、最近は呑むのはもっぱら洋酒(主にウイスキー)。20代30代の頃の好みに戻ってしまいました。食べ物も少しづつ変わってきて野菜中心になり、小麦粉や卵、甲殻類や生魚、鶏肉の摂取もかなり減りました。貝はよく食べます。何故なんでしょう・・?。
音楽面では、より自分らしくなってきて、弾き語りはどんどんとレパートリーから消えて行ってます。今回は「経正」を弾き語る予定ですが、こういう弾き語り曲をやるのも、これからかなり減ってくると思います。

また最近は私の音楽的原点でもあるJazzにも自由に接しています。ライブで聴くことも多くなりましたし、楽しみで演奏する事も多くなりました。今年も阿佐ヶ谷ジャズストリートに参加するのですが、その他にもライブハウスで演奏したり、ジャズミュージシャン達と付き合いの場が広がっています。
これからの曲創りについても色々な構想が沸いて来ていますし、これからの活動にこそ、私の本来の姿が素直に出てくるのではないかと思っています。元から肩書きもしがらみも無いので、私自身の心がより開放されれば、どんどん自分らしくなって、自分の表現する音楽が形を現してくるのは当然のこと。
日々多くのものと出会い、また別れもありますが、今、私が自分の向かうべく所に向かっているのだな、という実感があるのです。

写真がなくて残念ですが、先日の鎌倉アナン邸での演奏の夜は、三日月が朧に輝いて、なんともいえない風情を演出してくれました。何のけれんも無く、自在にその姿を変え、与えられた所で存分に輝く月の姿は、自分の一つの指針のように思えます。
これからが楽しみです!!。