期末試験

今日は担当している短大の期末試験(実技)でした。期末試験という響きも何だか懐かしいですね。
試験会場は短大の中にあるホールでやったのですが、学部長のM先生、尺八のZ先生、笛のH先生も聞きに来てくれて、生徒も少々緊張の中始まりました。

私の生徒は筝のT先生の授業も受けているので、今日はT先生のクラスとの合同試験となりました。ariake 1

画像がちょっとぼけてしまいましたが、左端が筝のT先生。私の両端が生徒達。

ariake 3

こちらの男の子も私の生徒なんですが、今日は体調不良により見学となってしまいました。

こういう若者達に囲まれていると本当に楽しいです。

ariake 2無事試験も終わり、今期の私の担当も今日で最後となりました。生徒達もこれからどの道に進むかわかりませんが、中にはシンガーソングライターを目指している子もいてこれからが楽しみです。

彼らの輝ける未来にエールを送ります。

またいつか音楽家として会おうぜよ!!

まろばしセカンドコンサート~春の宴2010

今度の日曜日(7日)、川崎能楽堂にて「まろばしセカンドコンサート~春の宴2010」を開催します。

2010marobasi



この「まろばし」というグループ名は、私の代表作「まろばし~能管と琵琶のための」から取りました。このグループのコンサートは私の作曲作品を中心に古典ものも入れて構成しています。
今年の演目は以下の通り


曲    朝の雨(平家物語 千手の前より   作詞・作曲 塩高和之)
          塩高(唄)
          小笠原沙慧(筝)
          金子弘美(笛) 
          五條詠二(日本舞踊)
 
      花の行方~篠笛(尺八)と筝の為の 
                (新古今和歌集より    作曲 塩高和之)
           田中黎山(尺八 昼の部)
           金子弘美(篠笛 夜の部)
           小笠原沙慧(筝) 
         
     静~緋色の舞(吾妻鏡より      作詞・作曲  塩高和之)
           塩高(薩摩琵琶弾き語り)
           五條詠二(日本舞踊)

      まろばし~能管(尺八)と琵琶の為の   (作曲 塩高和之)
           塩高(琵琶)
           田中黎山(尺八  昼の部)   
           金子弘美(能管  夜の部)
     
     ルナリアンダンス (作曲  塩高和之)           
           塩高(楽琵琶)
           小笠原沙慧(十七絃)
           金子弘美(篠笛)
           田中黎山(尺八)

     春の宴(源氏物語 胡蝶・蛍より    作詞作曲 塩高和之)
           塩高(唄)
           小笠原沙慧(筝)
           金子弘美(篠笛)
           田中黎山(尺八)
           五條詠二(日本舞踊)

     風の宴   (作曲  塩高和之)
           塩高(琵琶独奏)

     他

こんな感じの曲達を作ってみました。古典をベースにして、そのスタイルを継承しながら、現代的な解釈を入れて伝統邦楽を再構成してあります。

日本の音楽は先ず「うたありき」。器楽ではないのです。言葉やその背景の想いがそのまま音になっているので、リズムや音程に言葉や音を合わせたりしません。言葉や音の持っているスピードや抑揚がそのまま音楽になります。
だからドレミやビートという西洋の器楽の目や耳で聞くと外れて聞こえるのです。今回のプログラムの全ての曲には先ず声・言葉・そして想いがあり、それらがそのまま音楽の形に成ります。
想いが満ちてきてそのまま声になり節になる。そこには音程もリズムも和音もありません。

ぜひぜひ現代の、日本の音楽を聞きに来てください。

昼の部 1300分開場 1330分開演
夜の部 1630分開場 1700分開演
料金   前売り2500円  当日2800

問い合わせ  
Office Orientaleyes mail: orientaleyes40@yahoo.co.jp

よろしく!!

道心会冬の陣

先日、南阿佐ヶ谷の蕎麦処 道心にて、琵琶ライブやってきました。
ここのお蕎麦は、店主がこだわりにこだわったそば粉を全て手打ちで出しているお店で、しかも値段も抑えてあるという素晴らしい蕎麦屋さんなんです。店主といってもまだ若い、良い感じのあんちゃんがやってます。なかなかいかしたやつなんですよ。ぜひ一度食べに行ってみてください。

蕎麦道心 http://doushin69.web.fc2.com/  dousin

蕎麦湯も、茹で汁でなく、蕎麦粉を湯に溶いて出しているこだわりようで、店主の気合を感じる店です。

dousinnkai 3今回は、平家琵琶と薩摩琵琶う聞き比べの会。
お店の中はなかなか響きが良いので、気持ちよく演奏出来ました。

お客様も楽しんでくれたようです。dousinkai 1

日本に旅行に来ていたリサさんという方。蕎麦と日本酒が大好きということで、何処で情報を仕入れたのか判りませんが、予約を入れて聞きに来てくれました。
平家琵琶と一緒にパチッ!明日は北海道に行きま~す、と言ってました。

dousinnkai 2こちらは陶芸家の佐藤三津江さんとお弟子さん。佐藤さんの作った蕎麦猪口はこの道心で使われています。
佐藤さんはとってもおしゃれな方で、ちょっと宝塚の女優さんみたいですね。

江の都窯HP  
http://www.adachi.ne.jp/users/k-miyako/index.html

私は新作の「静~緋色の舞」をやったのですが、いい感じで出来ました。
こういう小さなライブやサロンコンサートは大事にしていきたい場所です。

さてさて、今度の日曜日はいよいよ、まろばしセカンドコンサート「春の宴2010」が川崎能楽堂であります。まだ若干席もありますので、こちらもよろしく!

蔵元龍馬オープニングパーティー

昨夜、杉並区の浜田山にオープンした蔵元龍馬のオープニングパーティーでちょっとだけ弾いてきました。
このお店は龍馬108女人会という会のリーダーがオーナーのお店で、この日も横浜や茨城の龍馬会の方々が集まってきました。折りしも大河ドラマで龍馬をやっているので、タイミングとしてはドンピシャということで、この日は坂本家9代目の坂本登さんが来てお話をしてくれるという企画でもありました。皆さん熱く語っていました。

蔵元龍馬HP  http://kuraryou.jp/event.php

ハイ、この方が坂本登さん。坂本家は龍馬が北海道の開拓をしたいという想いを持っていたこともあって、明治の頃に一家で北海道に移ったということです。
登さんのおとうさんはあの六華亭のお菓子の包みのデザインをした方だそうで、龍馬とは一線を置いて自分の道を進んだ方だったそうです。登さんも「皆さんの方が、龍馬については詳しいですよ」とおっしゃっていました。

私は昼間、来月川崎能楽堂でやる「まろばし」のリハーサルだったので、尺八の田中君を誘って参加しました

演奏した曲は「城山」。この曲は勝海舟が作った薩摩琵琶の曲で、西南戦争の時の西郷隆盛のことを唄っています。現在では正派薩摩琵琶でよく演奏されています。私が弾いている錦琵琶ではまずやる人はいないのですが、私は個人的にこの「城山」を良く弾いている須田誠舟先生のファンなので、須田先生の演奏を参考に私なりに作調して演奏してみました。
もちろん田中君にも尺八を吹いてもらいました。城山は結構いい感じで、薩摩琵琶の本来の意味合いが見えてくるような雰囲気をもっているの

外ではろうばいの花が咲いていました。

ではでは、行ってきます。

上田正樹live at 赤阪カンティーナ

昨日赤阪のカンティーナというライブハウスで上田正樹さんのライブを聞いてきました。カンツォーネ歌手の佐藤重雄さんのお誘いだったんですが、これが最高にいかしていて、これぞ歌、これぞライブという久しぶりに腹の底が踊るライブでした。

uedamasaki&me2ライブ後にちょっとお話させていただきました。もう私はただの酔っ払いでしたが・・・。

上田さんは格好良いおっさんやった!!

上田さんの伴奏は私も以前共演したことがあるピアニスト堺敦生さん。堺さんのピアノは本当に気が効いていて、実に気持ちが良いし、ベースはベテランの樋沢逹彦さんだったので、上田さんとのコミュニケーションもばっちりでした。たった二人だけの伴奏なのに音の厚みもしっかりしていて、ダンスミュージックではコルグのトライトンから出るオルガンサウンドとラリーグラハム風チョッパーがズバズバっと決まり、こちらを乗せまくります。

曲は60年代後半のものから70年代の名曲と上田さんのオリジナル。お客様も40代以上の人が多かったので、ホテルカルフォルニア、朝日の当たる家、イマジンetc.盛り上がらない訳は無い!しかしカバーもこれだけ自分のものにして歌われると、どれもが上田正樹の曲のように聞こえてきます。もちろん「悲しい色やね」も歌ってくれましたが、とにかくそのソウルフルな歌いっぷりが最高。上田正樹という人間の生き様がそのまま聞こえてきました。これが歌というもんですよ!!

このところお行儀の良い、上手な歌や演奏が周りに多かったので、ちょっと辟易していたんですが、やっぱり上手いとか下手とか、技術や理論が見えるような音楽はまだ音楽以前だな、とつくづく思いました。演奏でも作曲でも音楽の中に自分の身を、人生を全部投げ入れて、本人の生き様がそのまま音になるくらいまでいって初めて音楽になるのだ!!

思えば私の好きな音楽家は皆そうでした。マイルスもジミヘンもコルトレーンもエバンスもジェフベックもマクラフリンも鶴田錦史も武満徹も・・・皆生き様がそのまま音楽だった。
私もそうでありたい。なぞったような上っ面の音楽じゃ満足は出来ないですよ!!!。

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