The Summer Knows 2024

台風は大丈夫だったでしょうか。今年は猛暑・地震・台風と大変な夏でしたね。

清里高原


厳しい夏ではありましたが、個人的にはいつもながら淡々としたものでした。しかしまあ振り返ってみれば久しぶりの出来事や嬉しい事なども色々ありました。ちょっと高原に涼みに行ったり、久しぶりに海外の友人が来日して盛り上がったり、新たな音楽仲間との出逢いがあったりと、極々些細な事が多いのですが、以前よりゆっくりと生きるようにしているせいか、小さなことでも面白がって楽しめます。不穏な世の中に在って、こういう日々の悦びがあるというのは有り難いですね。

今年はビル・エバンスとエディー・ゴメスの演奏で

夏を過ぎると演奏会も増えてきて、リハーサルやら打ち合わせ等、動き回ることが一気に増えて来ます。11月の頭には、まつもと市民芸術館での公演もありますし、この所書いているように今は次のアルバムの制作に入っていて、10月に第一回目のレコーディングも決まりました。
琵琶樂人倶楽部の方も毎年9月には来年のスケジュールを出すのですが、既にほとんどが決まりました。そして10月の会で200回目を迎え、11月には18年目に突入という、何だか慌ただしい秋となりそうです。

琵琶樂人俱楽部にて田澤先生と
先日ヴァイオリンの田澤明子先生の演奏会が大久保のヴェルトゥオージで開催されました。正に秋の始まりを感じさせてくれるようなさわやかで、且つ充実した内容でした。相変わらず、あちらの世界に行ってしまったかのような驚くべき技術と高い音楽性。独自の表現を考え抜いた超ハイレベルの演奏でした。この田澤先生と時々ご一緒させてもらっていると思うと身が引き締まります。本当に嬉しいです。10月のレコーディングでも2曲演奏してもらうのですが、楽しみで仕方ありません。笛の大浦典子さんやメゾソプラノの保多由子先生等、私は素晴らしい音楽家に囲まれているな、とつくづく思います。こういう仲間たちが私の一番の財産だなと実感しますね。作曲をしても、それを実現してくれる人が居なければ音楽には成りません。また譜面通りに演奏してもらっただけでは、そこには命は宿りません。譜面に書かれた音符から独自の世界を紡ぎ出し、更に一緒になって創り上げる事で、私の小さな頭で考えたことが何倍にも大きくなって、新たな世界の創造へと繋がって行くのです。

夏の終わりは年間末と共に一つの区切りという感じがします。そのせいかこの時期には上半期の様々な事が甦りますね。私も随分長く生きて来ましたが、こうして年を経ても先を見て歩んで行けるというのは幸せな事。私は琵琶の曲を創り演奏するのが仕事ですので、これからもどんどん良い仕事をして行きたいです。そしてまた来年もこんな夏の終わりを迎えたいですね。

さて、今月は演奏会も始まります。久しぶりに人形町楽琵会が再開という事で張り切っています。これ迄はベテラン演奏家・舞踊家にゲスト出演を願いましたが、今回は心機一転、今を時めく若手二人を迎え、新鮮な内容でお届けします。是非お越しくださいませ。


9月28日(土)  開演:14:00
場所:小堺化学本社ビル 地下MPホール 馬喰横山駅A3出口より直進徒歩3分
アクセスマップ アクセスマップ | 小堺化学工業株式会社 (kosakai.co.jp)
出演:塩高(琵琶)玉置ひかり(笛) 西川箕乃三郎(舞踊)
料金:2000円
お問い合わせ Office Orientaleyes  biwa-shiotaka.com 
       小堺化学工業 
03-3662-4701 kosakai_h@kosakai.co.jp 

もっと日本に、世界に豊かな文化が溢れて欲しいですね。国家=文化だと私は考えています。政治も経済も軍事も皆国家にとっては必要な物ですが、それは文化という土台があって、初めて独自の経済や政治になって行くのではないでしょうか。今こそ文化を大事にして行く時代ではないかと!。

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