ジョージアフェスティバル

代々木公園でやっていたジョージアフェスティバルに行ってきました。

私がこのブログをはじめたのが2009年の秋なんですが、書き始めてすぐに中央アジアへツアーに出て、そのツアーの最後にジョージアに行ったのです。これ迄色んな国に行って演奏して来ましたが、ジョージアはとても記憶に残っていて、是非また行ってみたいと思っている国なのです。あれからジョージアの文化やワインなどずっと関心を持って来ましたので、日曜日の舞台で繰り広げられるパフォーマンスを見ていて、溢れるように想い出が甦って来ました。考えてみればもう15年も前なんですね。時の経つのは早いものです。この時のツアーは国際交流基金の主催公演で、トルクメニスタン・ウズベキスタン・アゼルバイジャン・ジョージア(当時はまだグルジア)と半月ほどかけて、コンサートホールや音楽大学などで演奏やレクチャーをやって来ました。

ルスタベリ劇場正面


ジョージアでのコンサートは首都トビリシのルスタベリ大劇場という大変立派な劇場でやりました。日本人としては我々が初めてだったようです。トビリシに行くまで10日以上ずっとイスラム圏の国を回っていたので、さすがに食事に関しては飽きて来ていて、メンバースタッフ共にそろそろ限界に来ていたのですが、ジョージアは野菜も豊富だし、豚肉料理やニンニクなどの味付けもあり随分と助かりました。勿論ワイン発祥の地ですので、ワインもたっぷりあって大満足。

左はトビリシに到着した日に日本大使館の方々に連れて行ってもらったレストランでの料理です。緑色のものはホウレンソウ(?)を使ったもので、なかなか美味しかったですね。あと川沿いのレストランで食べたちょっと癖の強いソーセージ(右)や、写真中央の小籠包みたいなヒンカリという料理も美味しかったです。
大使館でボイラーを担当している日本人の方の勧められて、オフの日に「ヒンカリハウス」という専門店に皆で行こうと待ち合わせたのですが、私は方向音痴なのか皆に巡り合えず焦りました。でもそのお陰でたっぷり時間をかけて市街をくまなくぶらついて、石畳の道(旧市街かな)に無数にある古い教会などを巡って歩き、街の雰囲気を楽しむことが出来たのです。街は治安も良く、全く心配無かったので、手作りのパン屋さんでちょっと変わったホットドックみたいなのを買って食べたりしながらぶらぶらと歩いていていると、バスの運転手さんも買い物途中のおばさんも、教会の前に差し掛かると皆十字を切って頭を垂れている姿になんかとても好感が持てました。大通りでは古本市が出ていてバンドが演奏していて、絵に描いたような素晴らしい街を、はぐれたお陰で堪能することが出来ました。後日、心優しい照明担当の方が改めてヒンカリハウスに連れて行ってくれて爆食してきました。

終演後5s

左:終演後ダイアスポラ担当大臣婦人、日本大使夫人と  中:終演後舞台にて  右:終演後メンバー・スタッフらと共に


演奏会場のルスタベリ劇場はそれはそれは素晴らしい劇場で、充実した演奏が出来ました。とにかくトビリシには良い想い出しかないのです。古の文化を感じさせるような旧く美しい街並み、親切に招き入れてくれる教会、美味しい食べ物、ワイン等々旅の最後の公演地としては極上のものでした。

街の教会5

左:旧市街の教会の夜のライトアップ 右・左 少し外れた所にある古い教会



久し振りにジョージアの文化に直接触れて、15年前が甦るようで本当に楽しい時間でした。ジョージアの料理もまた食べてみたいです。以前はジョージア料理の専門店が東京にもあったようなんですが、今は無いのが残
念ですね。私はロシア料理のお店はしょっちゅう行っていて、行くと必ずジョージアワインを頂いてますが、是非またヒンカリなんか食べてみたいですね。ここ数年松屋がジョージアの代表的な料理「シュクメルリ」などメニューに出していましたが、マジデガチなやつが是非とも食べたいですな。そしていつかまたジョージアに行って街と文化を堪能してみたいです。政治的にはなかなか大変なようですが、いつか実現したいですね。

ルスタベリ劇場での演奏


このフェスティバルは、探したわけでもなく、ネットで見つけたのですが、これも何かの縁なんでしょうね。導かれたかな。東京でジョージアの文化に触れることが出来る場所もきっとあるのでしょう。探してみようかと思います。ワインも1本買ってきたので、今夜はこれを呑りながらのんびりツアーの写真など眺めて過ごしますよ!!。

本当に楽しい一日でした。

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