動き出す季節2022

何だか寒い日が続きますね。今朝はやっと陽射しが見えてきました。もうすぐGWですし、天気も気分もUPして行きたいですね。
世の中は相変わらず混沌として、次の展開が見えなくなっている状態ですが、やっと舞台の方は動き出してきました。24日の日曜日は、前々からお知らせしています。横浜日ノ出町の7arts cafeでの初ライブです。

イベントカレンダー (7artscafe.co.jp)

今回はいつもの相方、笛の大浦典子さんに加え、メゾソプラノの保多由子先生にも加わっていただき、平家物語より忠度最期の部分を琵琶とメゾソプラノで語るというマニアックぶり!!。作詞は私の平家のレパートリーを作詞してくれている森田亨先生の歌詞を使います。乞うご期待です。
今回は樂琵琶も持って行きますので、「祇園精舎」~能管と琵琶の「まろばし」~樂琵琶と篠笛の「Sirocco」そして「忠度」とかなり広いバリエーションで演奏します。
会場の7arts cafeは天井が高く、オープンな感じの所で響きもとても良いです。駅からも近いので是非是非お勧めです。予約は要りませんので、是非お越しくださいませ。15時開演です。 

休む間もなくGWは少し前乗りで新潟に行きます。新発田市と新潟市で佐渡文弥人形猿八座との公演があります。演目は平家物語より「ちぎりあらば」平家物語の重衡被斬を中心にした内容です。2018年、2019年と猿八座と御一緒しましたが、人形というのは何とも魅力があるんですよ。人間以上に語ります。新潟の方是非お越しくださいませ。

新潟から帰ってくるとすぐ、第173回目の琵琶樂人倶楽部が5月11日にあります。昨年に続き福岡から 筑前琵琶の石橋旭姫さんをお招きして、薩摩・筑前の聴き比べをやります。前回来ていただいた時に、是非石橋さんのオリジナル作品、それもラブソングをお願いしますと言っておきましたので、きっと何か素敵な作品を引っ提げて来てくれることと思います。

琵琶樂人倶楽部にて photo 新藤義久


まだまだコロナの影響はあるのですが、とりあえず動き出したのは良い事だと思っています。今後の行く末はよく判らないですが、世の中全体にもの事の在り方がかなり変わってきているので、意識はしっかりと時代に即して変えて行く必要を感じています。私は何事にも歩みが遅いので、直ぐには出来ないのですが、自分が歩いて行ける所を進むしかないですね。流行に乗るのではなく、時代の中で自分に合った方法を模索して行きたいですね。
先ずは何よりも作品創りです。レコーディングしておきたい作品もいくつもあります。何しろ流派の曲でも自分の曲でも、既存のものに寄りかかっているようでは、次の時代を生きては行けません。アーティストは常に創り続けるのが使命であり運命です。創る事をしなくなったら、もうそこで終わり。是非「春の海」のような本物の古典になって行く作品を創りたいものです。

枯木鳴鵙図

宮本武蔵は、「見上げる空は一つなれど、果て無し」と言いました。よく万里一空と言いますが、目指すところは一つであり、そして果ては無いのです。果てを感じた時がその人の最期かもしれません。
そして全てのものは一つにつながっているとも言えます。どんな人にとっても空は一つなのです。コロナも戦争も自分の人生も日本の社会も、この時代に在る全てのものは繋がっている。その中で自分は生きている。それも自分に与えられた運命ですね。「運命は志ある者を導き、志無き者を引きずる」といいますが、見上げる空に是非導かれたいものです。

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