秋の気配

立秋ももう過ぎているので、そろそろ夏の暑さも陰りが見えてくるかな???と思っていたら、まだ痛いくらいの陽射しが照りつけてますね。この真夏の日差しの中、私は早くも秋の演奏会に向けて準備が始まりました。今年は少し早いスタートです。
この秋は演劇系の公演が多いので、色々な体験が出来そうです。このシーズンを通して様々な可能性にトライして行きたいですね。とにもかくにも色々な機会を頂くのは本当にありがたいこと。こういう仕事を通じ、自分のスタイルの精度をどんどんと高めたいと思っています。ちょっと今後の公演のご紹介を。

2016_樂琵会_オモテ面s

1photo Mayu
今週はプライベートな演奏会から始まりました。としまえん近くの古民家を再生した「涼しの家(まだ仮の名前だそうです。のちに季楽堂と正式に決まりました)」の関係者向けのお披露目公演だったのですが、尺八の大ベテラン吉岡龍見さんとデュオでやらせて頂きました。本当に素敵な場所で、オーナーさんの想いも充分に伝わり、場所といい、龍見さんとのコンビネーションといい大変良い感触を得ました。是非ここでは定期的な演奏会をやって行きたいと思います。

2016-9-3馬場-sその後は21日の日曜日に、琵琶樂人倶楽部特別編、夏の恒例SPレコードコンサートをやります。「女流の時代Ⅱ」と題しまして、第一部では女性の琵琶奏者を聞いていただき、第二部ではSP時代に活躍した女性歌手を色々と聞いてもらいます。三人娘というキーワードにピンと来る方は是非是非足をお運びください。
その後キッドアイラックホールでの公演が二つ。サックスのSoon Kimさん、ダンスの牧瀬茜さん、映像のヒグマ春夫さん、そして私の薩摩琵琶との即興コラボが25日。
また9月3日には京都から朗読の馬場精子さんを迎えて樋口一葉の「十三夜」を尺八の田中黎山君の仕切りで、朗読、映像、尺八、樂琵琶でやります。

その後は9.11のイベント、そして戯曲公演「良寛」、原宿アコスタジオにて「平家を語る~二つの恋の物語」と続きます。

平家を語る2016-s

私は今、自分のスタイルをもう少し明確にしたいのです。「もう充分なくらい個性的です」ともよく言われるのですが、ここで留まる訳にはいかないのです。特に薩摩琵琶における声を伴ったレパートリーをいかに充実させることが出来るか、そこをクリアしないと先には進めませんね。今後声をどう使って行くかはまだ見えていません。少なくとも定型の琵琶唄という枠は全く考えていないので、これが充実してきたら私にしかないスタイルが出来上がると思います。結構な作業になると思いますが、今シーズンはここが宿題です。

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photo Mayu

この秋も納得の行く舞台をやって行きたいです。

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