お弾き始め

もう松の内も明けて、すっかり正月気分も抜けました。先日既に小さなライブをちょっとやってきたのですが、今月は相変わらず演奏会は色々入っていて、編曲やら作曲やら課題も目の前に山積み。加えて毎年定例のReflectionsの近江楽堂公演もまじかに迫っているので、すっかりいつもの日常に戻りました。まあ有難いことです。

そんな中で、先ずは明日の13日の琵琶樂人倶楽部のお知らせを。

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これも毎年恒例ですが、琵琶制作者であり、演奏家でもある石田克佳さんを今年も迎えて、薩摩琵琶三流派対決を今年もやります。私の琵琶は全て石田さんの作った作品で、石田製以外の琵琶も全て彼に調整を施してもらっています。

塩高モデル中型
私はオリジナルモデルを常に弾いているんですが、標準サイズ、中型サイズ、大型サイズ、樂琵琶の全てのタイプが塩高仕様になっているという拘りっぷりで、何時も石田さんに細かく注文を付けてやってもらってます。もう最初のCDを出した頃からオリジナルモデル(大型)だったので、ゆうに15年以上は我儘言い放題という訳です。彼が居なかったら私は琵琶で活動は出来なかったでしょうね。お世話になってます。
琵琶樂人倶楽部自体が2007年からやっていまして、足かけ9年。今年の4月で100回目を迎えます。今年も薩摩三流派対決を是非是非聞きに来てください。

1月13日(水) 19時30分開演 阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンにてお待ちしています。

その次の日は本村由紀子さんがDJを担当しているFMヨコハマの番組「SUNSTAR WEEKEND JOURNEY」の収録に行ってまいります。シルクロードツアーの話などしてくる予定です。
http://blog.fmyokohama.jp/journey/

その後23日は、また阿佐ヶ谷ヴィオロンにて「琵琶で語る冬の怪談」という企画で、青山藍子さん、尼理愛子さん、伊藤哲哉さんと共に企画ライブ。24日は日本書紀歌謡の会と続きます。
もう息つく暇がない感じですが、とにかく良い仕事をしてゆくのが使命ですので、クオリティーを高くして努めたいと思います。

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ルーテル教会にて  今年3月にもここで演奏会があります

今年は、色々と活動に於いて計画もあるのですが、何しろ確実に自分で納得する作品、舞台を残したいですね。活動を重ねる程にその想いは強くなってきます。これまで琵琶の曲はかなりの数を作ってきましたが、やればやるほどどんどんアイデアは湧いて来るし、自分自身も変わって行くので、演奏と共に作曲することが私の音楽活動という訳です。初期の作品 尺八とのデュオ「まろばし」などは今でもアドリブ部分は勿論のこ、曲自体が成長してきていて、やる度に違います。その他独奏曲も少しづつ変化し、常に自分にとって新鮮な状態を保っています。啄木のような古典は譜面上を変えたりしませんが、間の取り方やタッチは常に研究深化していきますので、やはり毎年毎年更新されて行くような感じです。

年を経るごとに、自分の仕事がクリアになって来て、行くべき所が見えてきます。現実はなかなかそれだけをやっていることは出来ないのですが、それでも少しづつ私にしか出来ない私の仕事に近づいていく感じがしています。

さてお弾き始めは、ちょっとアレンジも変えた壇ノ浦から始まります。
今年もエンジンがかかってきました。

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