先日、徳島の東林院にて演奏してきました。まだ写真が届いていないので、詳細レポートはあらためて書きますが、前回も今回も気持ちの良い若者達が沢山集まって、盛り上げているのが印象的でした。これはひとえに中心となって頑張っている住職の加藤一真さんの魅力と実力ですね。そして東林院というお寺の持っている力でもあると思います。気持ち良い時間でした。
オールドファッションドギター店内写真
そして前の日は大阪に一泊して、何時もの如く濃い一日を堪能してきました。今回は前から気になっていたギターショップ 「オールドファッションドギター」に行ってきました。30代若手オーナーの、ヴィンテージギター特にアコースティックピックギターに対する溢れんばかりの愛情が溢れていて楽しかった。きっとここにも良い仲間が集まって来るんでしょうね。
その後はもう10年以上前から通っている心斎橋の老舗喫茶店麓鳴館へ。おばちゃんの元気な顔を見て、楽しいおしゃべりを楽しんで来ました。昨年が開店40年周年だそうです。全国からファンが集まるのですから凄い人気ですね。先日も福岡から来た方とお話しさせて頂きました。
夜は勿論大阪の夜の定番、焼酎バー純でマスターとジャズギター談議。楽しかったですね。この日はちょうどママさんの誕生日という事で、CD「Ancient Road」をプレゼントに持って行き、お店でかけてもらいました。
こうした場所は何か人を惹き付けるものがあるのでしょうね。行ってみれば確かに楽しいし、気持ち良い!!のです!!そしてその魅力を作り出しているのは、その場に居る人ですね。人間が素晴しいからこそ皆集って来るのです。
「世界は相対であり絶対はない」とは、かのモンテーニュの言葉ですが、当時プロテスタントとカトリックが壮絶な戦いをしていたフランスに於いて、多様な価値観の共生を提唱した事は、その後の世界に大きな影響を及ぼしました。人それぞれに趣味嗜好、価値観が違い、多様なものが溢れているのが世の中なのです。自分の持っている価値観が絶対などという事は全くもってあり得ないのです。何か一つの価値観に囚われているという状態は、「絶対」の論理に囚われているという事です。またそれは意識や感性が貧弱という事を自ら暴露しているようなものです。
人が集う場所には、様々な価値観や感性を受け入れる大きな器があるという事。だから皆が安心して集まってくるのです。先日伺った所は、どこも気持ち良い場所でした。そこに居る人達もいきいきして、笑顔で迎えてくれる。
世界は「相対」なのです。「絶対」に囚われ、他には通用もしない偏狭な価値観にがんじがらめになって肩書きぶら下げていても、多くの人と手を取り合う事は出来ません。

私は色々な人とコミュニケーションを取って生きて行きたいのです。出会いはいつもワクワクしますし、多くの学びも頂きます。音楽活動は人と出会う事から始まるのです。その為にも融通無碍な姿と心で居たいと思います。そして気持ち良い場所にどんどん出かけて行きたいのです。