古都に想ふ2012

先日ちょっとばかり奈良周辺を回ってきました。

        若草山
      若草山

京都の華やかさも、それはそれで大好きなのですが、奈良にはしっとりと落ち着いた風情があって、故郷に帰ったような気分になります。お寺ばかりでなく、ならまち界隈を歩くと、何だか迎えてくれているようで妙に安らぐのです。今回も良いお店にいくつも巡り会いました。どこも美味しくて美味しくて・・・。ただいま減量中。

     東大寺二月堂
   二月堂1二月堂4

今回はちょっとばかり時間が空いたので、ならまちから新薬師寺~白毫寺と、御所の一言主神社に行ってきました。

      白毫寺            一言主神社
   白毫寺一言主神社3

私は足腰があまり強い方ではないので、結構疲れたのですが、歩くというのはやはり良いですね。山野辺の道、葛城古道の一部をちょっと歩いただけなのですが、普段は東京を徘徊している身なので、少し良い気をもらって人間らしくなったような気がします。
食事をしていて、とんぼ玉の作家 高畑眞佐子さんと知り合いになりました。お店には伺えなかったのですが、こういう出会いも良いですね。http://nara.keizai.biz/headline/156/

  東大寺
東大寺2何故、人は古いものに憧れるのでしょうか。懐かしい感じだけではないように思います。私は、先人の残した軌跡の上に立つことで、懐かしさと共に、自分自身のこれからの行くべき道が見えてくるような気がします。如何でしょう?

現代の世の中はめまぐるしく変わります。物も社会状況も、人の在り方まで・・。それは異常な状態とも言えると思います。やれ新製品が出た、アイドルがどうした、暴動が起きたと、大変な事件からどうでもいい事まで、日々が強烈な刺激の連続です。通信手段のろくに無い平安の昔ですら、西行や鴨長明は隠遁して世の中と距離を置いたというのに、今や隠遁したくても、その場所すらありません。

                 一言主神社1一言主神社

今は日本が難しい舵取りをしなければならない時代。自分達のアイデンティティーをしっかりと持って、ぶれる事の無い対応をしなくては、先が無い。その為には先人の軌跡を見つめ直す事も必要かもしれません。そして国家でも音楽でも、まともな史観を持つ事。思い込みや、捏造はいけません。まともなものでなくては!

古の都から現代の社会が見えてきました。

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