昨日、私のジャズの先輩 ベーシストの熊谷博さん(クマさん)が参加するGientle Notesのライブが銀座Mugenであったので行ってきました。
携帯で撮ったので、ちょっとぶれてますが、いつもながらクマさんいい顔してます。この日は若手のAs藤瀬友希さんとフリューゲルホルンの渡辺 慎祐さんも飛び入りで入り、ライブを盛り上げてくれました。ライブは全編スタンダードジャズ。ジャズのライブは昨年、潮先郁男先生のライブに行って以来ですから、ずいぶん久しぶりでしたが、こなれたベテランの方々のアドリブは気がきいていて、Voもナンバーもあって実に楽しかったので、お酒の方も大分杯を重ねてしまいました。
こちらVoの冴樹みずほさん。さすが歌姫、絵になりますね。以前聞いたさがゆきさんとは全然タイプの違う歌い手で、ちょっとハスキーな大人の魅力たっぷりの歌を聞かせてくれました。
中学の終わり頃から20代半ば位までは、私の生活の中にJazzの無い日はありませんでした。その後、現代音楽やクラシックに志向が移ってゆき、琵琶に至る訳ですが、最近になってやっとJazzをまた聞けるようになりました。
今でもJazzのある空間が何ともたまらなく好きです。でも私にはJazzを演奏するのは難しかった。特にリズム感は一流の演奏家、特に本場のプレイヤーを聞くにつけ、自分のリズム感との違いを感じるようになりました。そしてその後作曲に重点を置くようになったことで、コード進行やビートからどんどん遠ざかって行ったのです。更にエンタテイメントからも(最初からエンタメ派ではないですが)去って行ってしまった。
自分の音楽的変遷をたどると、自分にとって難しい部分、合わない部分をある意味諦めたことで、そこから新しいものが見えてきた、と言えると思います。ジャズ的なリズム感は私には無かったけれど、自分の足元には一定のビートでは無い「間」の音楽があった。エンタテイメントに向かない性格だったからこそ、精神性を唄う薩摩琵琶を選択した。という事です。
コンプレックスを逆にポジティブに考えることで、自分の音楽を作り上げていったと言えば良いでしょうか。今はJazzに対して何もコンプレックスはなく、それよりJazzを通り越してきて本当に良かったと思っています。今の私の音楽はJazzがあったからこそ出来あがったと思いますし、Jazzに対しコンプレックスや妙なあこがれが無くなったから、今また楽しんで聴けるようになったのかもしれません。
昨夜はたっぷりとスタンダードを楽しめました。Jazzに、良き先輩に乾杯!!