鳴門嬉響

徳島鳴門の東林院にて演奏会をやってきました。私のいとこの同級生で、和紙等自然素材を使った現代アートの作家 楡木令子さんから一昨年声がかかり、長い時間を経て実現した演奏会でした。

live-5live-1

3四国は一度ほんのちょっと観光しただけで、演奏会はまだやったことが無かったので、今回はワクワクとしながらの徳島入りでした。前の日に大阪に一泊して、大阪では定番となった「焼酎バー純」で語り部の竹崎利信さんと飲み明かし、日が空けてからバスにて徳島に向かいましたが、乗り物好きな私としては、バスで瀬戸内海を渡るのも気持ちよかったです。

今回はREFLECTIONSでコンビを組む大浦典子さんと久しぶりに「邦楽」で演奏してきました。四国は平家ゆかりの地でもありますので、定番の祇園精舎、敦盛などをやりましたが、やはり一番人気は「まろばし」でしたね。大浦さんのソロもいつもながら素晴らしく、皆さん感激していました。やはりサウンドの方が入り易いのでしょうね。演奏の次の日には、スタッフの方々と楡木さんのアトリエ(古い酒蔵跡)に伺いました。

6
楡木さんと大浦さん。アトリエ前にて

8
変わった楽器を持っているのは、昨年NHKのオヤジバンドコンテストで優勝した青木さん。大和琴といわれる創作楽器で大浦さんとセッション中。私もこの琴を弾かせてもらって3人で楽しんできました。

東林院の副住職 加藤一真さんは、文化活動を通して、7
葬式仏教では無い、本来の仏教の教えを様々な形で伝えていこうという志を持って、色々な活動をしている方です。
今回は、そんな一真さんを慕う若者達がこぞってスタッフをやってくれて、素敵な交流が出来ました。スタッフの中には得度した人も2人ほどいて、一真さんの活動が徐々に実りあるものとなっているようです。

こういうお寺での演奏会はとにかくすがすがしく気持ちが良い。そして不思議と縁は繋がって行きます。共通の知り合いが居たり、思ってもないつながりを発見したりして、自分が何かに包まれたように楽しくて豊かな気持ちになって行くのです。
現代はいつもスマホいじってネットやメールしているような人が普通だと思われている時代。そんな情報やものに人間が振り回されている現代に、地域のコミュニティーの人達がお寺に集い、素敵な音楽を聴き、交流して元気になって行くなんて素晴らしいじゃないですか。本来お寺はそういう所だったはず。一真さんにはこれからもどんどんがんばって欲しいです。及ばずながら応援しますよ!!

四国での初演奏会は、素敵な縁に包まれた想い出となりました。


和楽器 ブログランキングへ

© 2025 Shiotaka Kazuyuki Official site – Office Orientaleyes – All Rights Reserved.