今年も台湾から、二胡奏者の葉文宣さんと、琵琶奏者の 劉芛華さんが遊びに来てくれました。二人揃って来るのは久しぶり。楽しい時間を過ごしました。

二人共ここ何年かで凄い活躍するようになって、葉さんは台湾国家国楽団で活躍。楽団のソリストとしてもDVDやCDを出し、音大でも教えている。一方、劉さんも演奏で忙しく飛び回り、CDやDVDもこれから出るという、正に第一線で活躍しだしている逸材です。
また二人とも日本文化が大好きで、日本に来たら毎回歌舞伎、能などたっぷり堪能して行きます。今回は「中村勘九郎襲名披露公演」に行くそうです。狂言や文楽は日本語が判らないとのことでしたが、歌舞伎と能は見ているだけで面白いようです。言葉を主体とした芸能はやはり日本人にしか判らないのですね。
来日前に二人から先日メールが来て、昨年出した私の「風の軌跡」の中の作品「sirocco」をぜひ演奏会でやりたいといことなので、今回は譜面を用意しておきました。我が家に着いて日本茶を飲みながら、先ず譜面を見せて曲のレクチャー。さすが第一線の音楽家だけあって、楽器がなくても譜面を見るだけで音も判るし、構成やリズムなどディスカッションが出来る。プロとしてしっかりとしたレベルを持っています。日本語と英語と中国語のちゃんぽんで話すのですが、五線譜はどこの国に行っても共通言語としてしっかり通用するのが良いですね。日本の邦楽家もスコアを見て打ち合わせが出来るくらいのレベルはぜひとも勉強して欲しいですね。

メモ用紙とペンで、時に筆談をしながら話すのですが、京都なんかにもずいぶん行っているし、漢字で書くと大概の事は伝わります。アジアって良いなと思いますね。
そんな彼女たちも中国、特に北京は10年前とまるで変わってしまったと言っていました。もはや中国人には漢字も通じなくなってきているし、太古の昔大陸から発していた汎アジア文化をずっと保っているのは日本と台湾だけかも知れませんね。
さて、明日から四国徳島へ行ってきます。お寺での演奏会ですが、徳島は初めてですので気合いが入ります。もちろん演奏以外にもたっぷり楽しんできますよ!!