昨日、私がギターの非常勤講師をしている有明教育芸術短期大学の期末試験があり、3年間の任期を終えました。
こちら先日の川崎能楽堂でもがんばってくれた第二期有明ガールズ&ボーイの面々。もちろん高得点でパスしました。
この乱れたる世にあって、3年間よくぞこんなに良い生徒達が集まってくれたと思います。奇跡的な感じがしてなりません。私が良い先生であったかどうかはかなり疑わしいですが、とにかく生徒達は皆、純粋で、感性豊かで、個性的で、素敵な若者達でした。今年芸大を受験する人、大きな劇団に入る人、照明の会社に就職した人等々、それぞれの道に進んで嬉しい限りです。この純粋さをいつまでも持っていてもらいたいですね。
この短大は講師教授陣がとにかく凄くて、芸大に負けない位の人達が揃っています。そんな講師達との交流も良い勉強になったし、学部長の茂手木潔子先生からは多くのアドヴァイスを頂き、平曲の資料なども見せてもらって、大変充実した3年間を送ることが出来ました。良い機会を時間を頂き感謝しています。
短大では、来期の生徒も気合いを入れて募集しているようです。次世代の邦楽を志す若人はぜひ!!
http://www.ariake.ac.jp/ 有明教育芸術短期大学HP


私は何といっても舞台に立つ方が好きなので、琵琶教室の看板も上げていないし、生徒もほとんど取っていません。
ギタリスト時代の自分自身がそうだったのですが、ちょっと弾けるようになって小遣い稼げるになると、表面は謙虚なふりをしていても、どうしても自己顕示欲と高慢な心を押さえきれない。そういう以前の自分と同じ姿を後輩達に見いだしてしまう事が多く、結果的に教える事から遠ざかっていってしまいます。
ぜひ短大の生徒達には、あの純粋さをいつまでも心に持っていて欲しいですね。
これからまた自分の中で新しい時代が始まる。昨日は私も一つの卒業を迎えたような気持ちになりました。