先日、劇団アドックの「母」の公演に行ってきました。
三浦綾子原作の「母」は小林多喜二の母、セキのことを書いたもので、アドックが劇団創立の頃から何度となく取り上げている作品です。アドックは文芸作品、それも社会派の作品に取り組んでいて、決してエンタテイメントの舞台ではありません。派手な演出があるわけでもなく、古いと言えば確かに古いやり方なのでしょうが、いつもしっかりと内容が伝わってきます。また派手な演出などが無いので、役者ひとりひとりの魅力と実力が重要な要素になっています。