もう梅の花があちこちで咲いていますね。
私は梅花が何といっても好きなので、この時期は寒い中、ぶらぶらと良く歩き回ります。
まだ春も遠い冬の時期にふっと見る人の心を和ませ、春の予感を抱かせてくれる梅花は、私の理想とする姿でもあり、そんな可憐でつつましい梅花のような音楽や人が大好きです。私自身は梅花の様にはとても成れないので、あこがれるんでしょうね。
fhoto MORI Osamu
1月は例年ですとあまり忙しくないので、ゆっくりと梅花を辿ってうろうろしているのですが、今年は私が作編曲をやっている「まろばし」というアンサンブルグループの公演が明後日に控えていますので、何かとバタバタしていて、例年のようなのんびり感がありません。
今回のテーマは「邂逅」。尺八の琴古流と都山流。日舞の花柳流と五条流という同じジャンルでありながら、スタイルの違うものを組み合わせてプログラムを作りました。
開演 13時00分
第一部 「祇園精舎」 編曲 塩高
十七絃・尺八(琴古)・尺八(都山)・唄
「六段」
筝・尺八(琴古)・日舞(五條)
「二つの月」 作曲 塩高
尺八(琴古)・尺八(都山)
「沙門」 作詞・曲 塩高
琵琶弾き語り
第二部 「静~緋色の舞」 作詞・曲 塩高
筝・十七絃・尺八(都山)・唄・日舞(花柳)
「まろばし」 作曲 塩高
琵琶・尺八(都山)
「春の宴」 作詞・曲 塩高
筝・尺八(琴古)・尺八(都山)・唄
こんなラインナップです。古典の「六段」を除き、全て私の作品です。ぜひぜひお越しくださいませ。ほんの数枚ですが、チケットがまだ残ってます。
そして今月は美術系の友人たちもこぞって展示会をやっているので、今日はまとめて回ってきました。
先ずは、私の謡曲の師でもある、能面作家の羽生光善先生と、堀本惠美子さんの親子二人展。新宿小田急のアートサロンでやっています。羽生先生は御年93歳。もちろん現役で作品を作っています。
琵琶の最初の師匠 故高田栄水先生も習いに行った時、90歳でした。もちろんお元気で舞台もずいぶんとこなしていて、地方公演等もやっていました。昨年亡くなった故寶山左衛門先生といい、私はこういう大先輩とどうも縁があるようです。
娘でもある堀本さんの作品も、深い精神性を湛えていて、深遠な世界に惹き込まれます。ぜひ見に行って下さい。
次は人形作家の牛窪奈央さん。今回は企画展の中での出品でしたので、人形が数点と絵画作品が数点だけでしたが、3年ぶり位で伺った彼女は、美術系の学校での数年間の勉強を経て、大変充実していました。今年は個展やグループ展などガンガンやるそうです。
牛窪奈央ブログ http://nao8.exblog.jp/
最後は朝比奈賢さん。門前仲町に新しく出来たギャラリー無有斎での開廊記念展での出品ですが、日々世界が広がっているようで、クオリティーの高い作品を出していました。
さて梅花に元気をもらって今年もがんばります。明日は千葉の大網で演奏会です。
fhoto MORI Osamu