古都に遊ぶ

演奏会も一段落なんてことを書きましたが、明日は近江楽堂の「創心会」が控えていて、そうそうのんびりもしていられないのです。しかしそんな中、打ち合わせも兼ねて京都奈良にちょっとばかり遊んできました。紅葉もまだまだたっぷりと残っていて、心休まる時間を頂きました。

勝林寺1勝林寺2こちらは勝林寺
臨済宗のお寺です

色々なお寺に行ったのですが、私はやはり大きな所より、こういうこじんまりとした静かなお寺の方が好きです。門から見えるこの真っ赤な紅葉に惹き寄せられてのんびりしました。普段は公開していないそうです。

  明暗寺2明暗寺1
こちらは尺八の聖地として有名な明暗寺。
「吹禅」とは座禅のかわりにひたすら尺八を吹くことで修行とすることです。
日本の音楽史上、音楽を修行・教育の為に用いるのは、尺八と薩摩琵琶のみと言ってよいでしょう。

あと建礼門院ゆかりの長楽寺、遣唐使ゆかりの海龍王寺などにも行きましたが、残念ながらいい写真が撮れませんでした。

もう紅葉シーズンは終わりなのですが、まだまだたっぷりと楽しめます。ちょっと気分転換に行くにはちょうど良い時期かもしれません。

という訳で残りの写真を
唐招提寺1戒壇鑑真和上御廟唐招提寺
左が戒壇、右が鑑真和上御廟への参道

興福寺塔        
          定番の興福寺の五重塔も

歴史に触れていると何故もこう気持ちが安らぐのでしょうか。私が古典世界に惹かれて行くのは、必然なのかもしれません。
最先端を望む心も又人間の必然だと思いますが、そこに古典というものがないとどうも落ち着きません。世阿弥は「古典を典拠にせよ」と言っていますが、古典あってこその最先端、前衛というものです。そしてその古典の何処を受け継いで行くか、という所も大きな課題なのです。

ちょっと話は変わりますが、京都のホテルのTVでバレエダンサーの熊川哲也さんの番組を見ました。30代にしてあの器、あの行動力、そして実力、あまりに素晴らしく心底感心しました。こういう人が現代にいるというのは日本の財産だと思います。
琵琶人にあれだけの器の方がいたら、今どんなに状況が変わっていたでしょうか・・。私は熊川さんのようにはとても成れませんが、少なくとも小さな世界の住人にはなりたくないです。番組を見ながらひしひしと思いました。

そして今回も京都でのお食事は最近はまっている「The House of HATA」何度食べても美味しいね~~。とにかく塩味が控えめなので、オリーブオイルの風味が効いている。だから料理の素材がしっかり味わえる。という訳です。お店のスタッフはシェフ以下皆さん気さくだし、ゆっくりと味わえます。今回は自家製ソーセージのグリルと帆立のお料理が気に入りました。

旅は心の栄養ですね!!

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