このところ異ジャンルの方とのセッションが続いています。先日は渋谷のPINKCOWにて色んなジャンルの人と演奏してきました。
私は尺八の岩田卓也君とデュオだったのですが、まわりには忍者やら、タップダンスやら書道・華道パーフォーマンスの方々がいっぱいいて、お客様も外人さんばかりという状況。邦楽器の人も色々といたのですが、皆邦楽はやっておらず、リズムやビートで聞かせる感じの方でした。
そして明日は上野の旧奏楽堂にて、AVANCEという作曲家達の新作の会があります。お馴染み郡司敦君の「春のはな」をピアノ 西尾杏子、尺八 田中黎山 と私のトリオでやってきます。
このAVANCEにはもう3回目の出演なのですが、東京芸大の作曲科 福士則夫先生の門下生による会なので、まわりはクラシックの方々ばかり。今までもソプラノとギターと琵琶という組み合わせで出ている会です。
更に究めつけは何と言っても、フラメンコピアノと琵琶の共演
フラメンコピアノというのも日本では珍しいですが、このブログでも時々紹介しているしているピアニスト安藤紀子さんを中心に、私とダンスの渡邊倫子さんが集まり、壇ノ浦をフラメンコピアノの伴奏で歌います。
私はフラメンコギターもかじっていたので、琵琶とフラメンコは結構似ている部分を感じていました。カンテ(フラメンコの唄)と琵琶の語りはかなり近いものがあるし、崩れとブレリアスの感じもなんか共通項があるように思います。右手の使い方なども似ていると思ってます。
ぜひお聞きの逃しなく!!
28日日曜日 渋谷公園通りクラシックス 18時開演です。
お問い合わせは
Office Orientaleyes mail: orientaleyes40@yahoo.co.jp
までよろしくお願いします。
コラボすれば良いというものではありませんが、どんな組み合わせがあっても、現代という時代を考えれば、さして驚きもしないのが本音です。
むしろ琵琶の特定の形にこだわるあまり、幅の狭いものになってしまうと、時代と社会に見向きもされなくなってしまいます。これまでの琵琶の歴史がそれを証明しています。
琵琶=武士道というのは、確かに魅力ある部分ですが、琵琶=軍国主義というのはいただけません。大正から昭和にかけてそんな時代が確かにありました。
語り物をやろうが、コラボをやろうが、「何を受け継ぐのか」という基本スタンスをしっかり持っていないと、ただお稽古したからといって「戦艦大和」やら「常陸丸」を訳もわからず舞台でやるようになってしまいます。またお稽古した得意曲とばかりに、訳もわからず流派の曲をライブで得意になってやっている人も多いです。
どんなジャンルとやっても弾き語りをやっても、自分が振り回されてしまってはいけないのです。
世界には魅力ある音楽が溢れています。新しい時代には新しい琵琶楽を!