過ぎ行く日々Ⅲ

ちょっと御無沙汰していました。
毎年夏のこの時期は、高野山公演の御挨拶の為、関西方面をうろうろとしているのですが、今年は尼崎で語りの竹崎利信さんと「二人界」というコンビで小さな公演をしましたので、その公演をはさんでうろついてきました。

      二人界2             

この方が竹崎さん。まんま坊さんですが、もう直ぐ本当のお坊さんになる為に修行に入るとのことです。

今回は宮沢賢治の「二十六夜」を二人でやりました。色々と至らぬ点もあり反省しきりですが、何かを作ってゆくというのは楽しいものです。以前関わった劇団アドックでも劇団員皆で芝居を作り上げてゆく様が本当に素敵でした。これからもゆっくりとしたペースで充実した良い作品を作ってゆきたいです。

今回の旅は先ず大阪を経由して和歌山から入りました。
大阪では何時もお世話になっている、老舗の喫茶店 心斎橋麓鳴館に寄って名物のカレーを食べて、ママとゆっくりおしゃべりして高野山公演のチラシを置いてゆくのが毎年の恒例。

その後は和歌山へ。和歌山ではマネージャーのO氏と共に、今回高野山で共演する尺八の田中君の家まで行き、田中君と和歌山ラーメンの老舗で腹を満たし、鉄分たっぷりの花山温泉に浸かって来ました。それから尼崎に移り、上記の「二人界」をやって、その後は京都奈良をぶらぶらと・・・。

実は来月、京都御所の直ぐ横、つまり御苑内の白雲神社で日露音楽交流協会主催の演奏会があり、私が日本代表??で演奏しますので、その打ち合わせを宮司さんとしてきました。

             白雲神社
ここは琵琶の名手 藤原師長を祭ってあるところで、もちろん弁天様がいます。師長は妙音天といわれ、芸能者がさかんに奉納している所なんです。
 

その後は御苑内をぶらぶらと

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左は二月堂から見た奈良の町、右は春日大社のはずれ「ささやきの小道」

こんな感じで丸々一週間気分の赴くままに関西をうろついて参りました。
何をして過ごそうと時はただ淡々と過ぎて行くというものです。充実感は必要ですが、仕事をして成果を挙げて・・・・という充実感だけでは疲れてしまいますね。

何ら仕事も成果も挙げていないかもしれないけれど、ゆったりとした落ち着いた気分は、体に栄養が満ちてゆくように心にも満ちて行きます。

PS:京都で最高に美味しいイタリアンの店を見つけました。元フレンチを修行したシェフがやっている小さな店なんですが、とても上品で、素材の味が生きている。オリーブオイルがこんなに美味しいか、と思ったくらい美味しかったです。今まで食べた中で間違いなくベスト1!!

「The House of HATA」お勧めです。
                
               

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