根本雅也一人芝居 Playsic♯15 

今、一人芝居で精力的な活動を展開している根本雅也君のライブを見てきました。
彼とは知り合ったのはもう随分前です。作曲家でジャズシンガーでもある伊達佑介先生主催のMjamで一緒になったのが最初だから、もう5、6年・・いやもうちょっと経つかな??。
根本君は元々シンガーソングライター志望だったのですが、イッセー尾形の一人芝居を見て衝撃を受けて、歌と芝居をミックスさせた「Playsic」というスタイルを作り上げ、がんばっている期待の若手です。

           根本雅也
年に何回か定期的に下北沢ロフトを3日間借り切って、自主公演を張っているのですが、だんだんとファンも増え、その充実度はかなり高くなってきています。毎回色々なキャラクターを演じてゆくその舞台は、ちょっと切ない人間模様をコミカルに描くていて、いつも思いっきり笑い、そしてほろりとさせられます。私が連れて行った人は皆、あの独特の魅力にやられて彼のファンになってゆきます。

もうその魅力は見てもらうしかないのですが、彼の一番の持ち味は現代社会をしっかりと見据えている所。音楽のセンスもなかなかのものがあって、彼が使う音楽はメジャーに売れているものではなく、今正にライブシーンで注目されている、本当に今の最先端で支持されているフレッシュなものばかりを何時も使っています。それはそのまま彼の姿にも重なり、そういう彼の視点は、現代社会の側面を鋭く描いてゆきます。

上手とか下手とかそういう事は全く関係無い。権威やアカデミックな型や垢が微塵も無いその舞台には、社会のなかで必死に生きて、表現活動をしていこうとする、まっすぐな姿勢が見えてきます。
我々はともすると、直ぐに上手下手という判りやすい序列の中に逃げたり、肩書きに惑わされ、やるべきことを見失ってしまう。でも彼にはそんな所が全く無い。何時もその真摯な態度に感心しています。

とにかく面白い、そしてぐっとくる根本雅也君に注目です!!

根本雅也HP  http://playsic.blog91.fc2.com/

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