明けましておめでとうございます。
新しい年を迎え、気持ちも新たにまた活動してゆきたいと思っております。
これは京都鷹が峰にある源光庵の
「悟りの窓」。いつもお世話になっている京都の呉服屋さん
座工房のM氏が撮ってくれました。
私の敬愛する道元禅師は仏道に精進している姿こそが悟りそのものだとおっしゃっていますが、表面的な技術の練習もさることながら、常に内面的な精進がなくては良い音楽は響いてきません。
琵琶樂人倶楽部で掲げている、「周辺の文化や歴史宗教を含めた文化としての琵琶楽」これが私にとって一番大事な事。この部分があってこそ、琵琶の音が現代に響く意味が見えてくるのです。
私のような凡人はとても道元禅師みたいに生きられるものではありませんが、なるべく余計な衣は脱ぎ捨てて、シンプルな状態でいたいと日々思います。それでも、ともすると自分の中に渦巻く小さな欲や業に振り回されてしまい、あらぬ方向に行ってしまいますので、私にはまだまだ修行が必要なようです。
こんな所で静かに座っていると、自分にまとわり
ついた衣が一枚づつ剥がれて初心が甦ってくる気がします。(こちらも源光庵)
今年も精進したいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。