昨日は雨交じりで、久々に感じた冬の寒さでしたね。今日は一転、さわやかな秋晴れ。ちょっと寒くはありましたが、富士山もばっちりと見えて良い気分です。
そんな一日でしたので、夜はとっておきの酒「沙羅双樹」の純米大吟醸を空けました。私とこの沙羅双樹の出会いは正に縁を感じざるを得ない出来事でした。
以前、カメラマンのA氏と奥様の企画で、「沙羅双樹の花の色」という平家ゆかりの地を巡るコンサートツアーをやりました。福原から始まって宮島の厳島神社、そして最期は壇ノ浦の赤間神宮でのソロコンサートだったのですが、厳島神社での演奏の帰り、海を渡って帰って来た所に、地酒を専門に扱う酒屋さんがありまして、そこに沙羅双樹という酒があったのです。結構なお値段の高い酒だったのですが、これも縁だと思って奮発して買って帰り、夜皆さんで頂いてみると、これが本当に美味しいお酒でした。
その後、私は「沙羅双樹」というタイトルのCDを出しましたので、早速盛川酒造さんにプレゼントしたりして、以来お付き合いが続いています。
「沙羅双樹Ⅱ」を出した時はスペシャルサンクスに盛川酒造さんのお名前も入れさせて頂きました。
そんな感じでお付き合いをさせてもらっていたのですが、第一回目の高野山演奏会の時に、会場の常喜院さんに行くと、「塩高さん宛てに荷物が届いているよ」と言われ、見てみると、盛川酒造さんからあの沙羅双樹が6本も届いていたのです。びっくりしたと同時にその太っ腹さに感激してしまいました。それ以来ずっと高野山常喜院に毎年贈ってくれるのです。勿論毎回先ずは仏前にお供えしていますが、演奏後はいつもスタッフ皆で沙羅双樹を堪能して、1本はもって帰ってくるということが4年続いています。昨年は社長の盛川さんにもお山にお越し頂き、すっかりお世話になりっぱなし、という訳です。
盛川酒造は小さな酒蔵で、高品質を保つ為にあえて大きくはしない方針だそうです。本当にまともに作った最高の酒。是非皆さんも機会がありましたら飲んでみてください。残念ながら関東の方はお取り寄せになってしまいます。また限定生産で、一本一本ナンバリングされていますので、時期によっては売り切れということも多々あります。価値のある逸品ですよ。
最期に紅葉の葉からこぼれる今日のさわやかな日差しをちょっとばかし・・・。
旨い酒を飲める平和な日々に感謝。