The Newest CD「沙羅双樹Ⅲ」リリース!!①メンバー紹介編

このところお知らせしている私の8枚目となるCD[沙羅双樹Ⅲ」が完成し、ご予約の方に送付を始めています。まあエンタテイメント音楽ではないので、世に溢れている音楽からすると大変地味なものではあるのですが、等身大の今の私がそのまま収録できたかな??と思っています。
今回からネット配信も同時にやることになりました。配信はちょっと遅れて2月14日からになりますが、時代に合わせてCDの作り方も色々と変えています。レコーディングもホールからスタジオになり、ワンポイント録音からマルチ録音へと変わりました。
ジャケットは「沙羅双樹」シリーズの最初よりずっと使わせてもらっている、版画家の澤田惠子先生の作品と、白石和楓先生の書を使わせてもらっています。しかし今迄とは違い、ネット配信のお陰で、世に出した瞬間から世界がマーケットという時代ですので、海外の方にも判りやすいようにということで、表ジャケットに琵琶の画像を入れることになりました。そして今迄はライナーノーツに結構色んな情報を書いて、CDとして完結するような作りをしていたのですが、今回はジャケットも見開きのみのシンプルな作りになっています。という訳で、このブログでゲストの方々のプロフィールや曲の解説など、これまでライナーノーツに書いてきたことを、こちらに載せて行きます。
先ずはなんといっても今回のスペシャルゲスト、田澤明子さんのプロフィールから。田澤さんはヴァイオリンをやっている人なら知らない人はいないだろうという位のベテランのヴァイオリニストです。
このCDを創るにあたっては、どうしても「二つの月」という作品を入れたいと前々から思っていました。この曲は私の1stアルバム「Orientaleyes」にチェロの翠川敬基さんと私の琵琶のデュオで入れた作品です。15年以上経って、もう一度自分の中でこの曲を今の形に書き直すべきだという想いが湧きあがり、譜面を書きました。
昨年夏頃に「だめもと」で田澤さんに譜面を見ていただき、演奏をお願いしたのですが、ありがたいことに良いお返事を頂き、今回の録音に至りました。田澤さんと一緒に私の曲を録音するなんてことは、少し前には考えられないことでしたので、今回は私にとって正に夢の共演です。このCDは田澤さんなくしては創れなかったですね。本当に感謝しています。

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<p style="margin-right:-.64gd;line-height:18.0pt;mso-line-height-rule:
exactly” class=”MsoNormal”>田澤明子プロフィール<p style="margin-right:-.64gd;line-height:18.0pt;mso-line-height-rule:
exactly” class=”MsoNormal”>桐朋学園大学音楽学部卒業、同研究科修了。在学中48回日本音楽コンクール第2位入賞。民音室内楽コンクール第1位、齋藤秀雄賞受賞。タングルウッド、霧島国際音楽祭等に参加し各種の賞を受ける。1981年ヨアヒム国際コンクール(ウィーン)入賞。1982年イイノホールにてリサイタル、以来浜離宮朝日ホール、サントリーホール、みなとみらいホール、フィリアホール等でリサイタルを開催。小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団の海外公演やレコーディングに参加。ジャンルを超えて積極的に活動をしている。これまでに村山信吉、江藤俊哉の両氏に師事。

次ぎは尺ハの吉岡龍之介君。私がよく共演している吉岡龍見さんの息子さんです。ハイテクニックで器用な若手演奏家がどんどん出てくる中、彼はどちらかといえば不器用なタイプ。しかしその分、親父さんと同じく、弱音にこだわり、音色や息の研究に精進している逸材です。

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吉岡龍之介プロフィール

幼い頃より父、吉岡龍見に尺八の手ほどきを受ける。東京藝術大学卒業後、NHKにて開講されていた邦楽技能者育成会に参加し、さらなる音楽技術の向上に邁進する。古典本曲を得意とし、精神性の深い楽曲を好んで演奏する。最近は他ジャンルとのコラボレーションにも力を入れ、国内海外問わず演奏会や記念行事などに多数参加し、好評を得ている。

吉岡君は、いつもこのブログの登場する尼理愛子さんと「朧月」というグループで活躍しています。

また今回はCDにはしませんでしたが、尺八二重奏による作品「二つの月」も録音しました。演奏は吉岡君と、いつも色々な舞台で共演している田中黎山君にお願いしました。タイプも流派も音色も違う二つの尺八が、いい感じでドラマを歌い上げています。この「二つの月」は田澤さんと私のVi&琵琶のヴァージョン、そして尺八二重奏のヴァージョン、そしてモチーフを基にした琵琶独奏のヴァージョン(タイトルは「彷徨ふ月」にしています)の3つが存在しています。尺八二重奏の方はネット配信のみになりますが、是非とも聴いてください。
今回はこの方々が参加してくれたからこその成果だと思っています。笛の大浦さんをはじめ、よきパートナーというのは本当にありがたい。音楽は独りでは響きませんね。年を経るごとに、こうしたパートナーの存在の大切さに気づかされます。ゲスト演奏家の方々には深く感謝しております。
次回は収録した曲の解説を書いてみます。是非是非御贔屓に。

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