やっと猛暑も過ぎエアコンなしで過ごせる日々になってきましたね。いよいよ演奏会シーズンの始まりです。
今年は日経効果もあってか、秋には色々な仕事を頂いていまして、何時になく充実した内容になっています。年々仕事の内容が自分の思い描く形になって来ているのが嬉しい限りです。先ずをご紹介。
9月4日 「日本書紀歌謡~旋律の泉を訪ねて」 於:近江楽堂



9月12日 「SOON KIM トリオライブ」 於:新宿百人町カフェアリエ

9月16日 琵琶樂人倶楽部第93回「近代の琵琶楽」 於:ヴィオロン

9月18~20日 今蘇る古の音色~琵琶で語る平家物語」於:箱根岡田美術館




10月14日 第94回琵琶樂人倶楽部 「次代を担う奏者達Ⅲ」

10月17日「ポリゴノーラシンポジュウム&パフォーマンス」於:近江楽堂

10月25日「シルクロードミュージアム演奏会」於:静岡シルクロードミュージアム

10月31日「琵琶の魅力~古代から現代まで」於:豊田能楽堂

11月6日「府中市明講座第三回」於:府中市生涯学習センター
11月7日「Reflections演奏会~深みゆく秋を聴く」於:北鎌倉古民家ミュージアム

11月19日「弦流+1ライブ」於:西荻音や金時
と続いています。樂琵琶での演奏がかなりのパーセンテージを占めてきたのが、この所の傾向です。逆に語り物はぐっと減りました。正に自分がやりたいと思う方向に行っているのが嬉しいのです。来年は樂琵琶も勿論ですが、薩摩琵琶での器楽曲をばっちり極めて行こうと思っています。そして来年はちょっとどうか判りませんが、薩摩琵琶の器楽曲を中心にしたCDも考えています。語り物の方はやりたいものもあるものの、まあこれ以上は私の役目ではないでしょう。先ずは何といっても器楽スタイルの確立が最重要な使命。独奏曲、デュオ、トリオ等、今までかなりやってきましたが、これからも様々な形の器楽曲をどんどんと世に送り出そうと思っています。

楽器としての魅力をもっともっとアピールしたい。何しろあの妙なる音色を伴奏にだけに使うなんてことはもったいないじゃないですか。一般の人が思う琵琶はとはあの音色であって、歌ではないのです。次の時代を見据え、今こそ薩摩琵琶はその意識を変える時。新たな息吹があるからこそ、伝統的な語りのスタイルも残って行くのです。
創造と継承の両輪が共に回ってこそ歴史は刻まれます。私のやり方しか出来ませんが、琵琶を次の時代へと進めて行きたいのです。