実りの秋

②四季 20927 uvs141031-001s

昨日のルーテル東京教会での演奏会は、満席のお客様にも恵まれまして、無事終わりました。
作曲者である郡司敦君自身の指揮による演奏でしたが、思い入れもたっぷりの指揮ぶりでなかなか良かったと思います。2011年に初演した彼の作品「四季」の再演だったのですが、私はソプラノやテノール合唱に囲まれた中で歌わないといけないので、リハーサルでは音程が取れず、ちょっと本番心配でしたが、本番は何時もなるようになる、と開き直ってしまう性格のせいか、何とか今回もこなすことが出来ました。

この演奏会の前日、2012年に初演した時の演奏が郡司敦作品集としてCDに出来上がって来ました。

郡司CD

この時はメゾソプラノの郡愛子さんをメインゲストに迎えた豪華なコンサートでしたが、見事にマスタリングされていて、実にいい感じで仕上がっています。マスタリングは尺八の田中黎山君が担当したそうです。
演奏した時にはただ一生懸命で、郡さんと声の掛け合いの所も有ったりして夢中でやっていたのですが、実は何となく洋楽器の中では琵琶の響きはどうも上手く行っていないようにも思っていました。でも聴いてみてびっくり!!。随所に琵琶の音が効いていて、実にいい感じなのですよ。音量のバランスも悪くないし、合唱入りの曲としては他に例の無い編成とバランスのとれた仕上がりになっていると思います。

1: a wind    2: flowers of spring  3: a drop of summer  4: clouds of autumn  5: a grove of winter  6: touch

Mezzo soprano:郡愛子 Soprano:見角悠代 Tenor:松原陸 女声合唱:声楽研究会
Violin:中島ゆみ子 Cello:城戸春子 Piano :西尾杏子  
琵琶・唄:塩高和之  尺八:田中黎山  筝:中島裕康
指揮:郡司博
2012年12月6日 北とぴあ つつじホール
ジャケット画は朝比奈賢さんの作品「内なる始まり」です。
問い合わせは郡司君のHPまで http://www.geocities.jp/fanarky/atsushigunji.home.html

ジャケットトップ

こちらは来月レコーディングする、私のニューアルバムのジャケットです。ワクワクしますね。私は何時も自分のCDが出来る度に「自分の仕事が実った」という想いが湧き上がります。昔のCDを聴き直すと、もう恥ずかしい所ばかりなのですが、それでも自分の通ってきた軌跡というものが目の前にあるという事は、とても嬉しいのです。
これまでの作品は既にネット配信されて、より広く、多くの方に聞いてもらえるような体制になって、今度のCDも来年には配信されるようになりますが、自分の作品が世に出て行くというのは実に感慨深いですね。郡司君もきっとそうなんじゃないかな。私は彼の最初の作品集に参加出来て本当に嬉しいです。

reco-2011-3前作のレコーディング時の写真ちょっと若い
年を重ねれば、自分で出来る事と出来ない事がはっきりと自覚されます。そうやって己という存在を認識して行くのでしょう。自分のやり方で、自分の仕事を全うする。これからはどんどんとそうした「自分の仕事」をして行こうと思います。
時々ジャズをやったり、フラメンコに混じったりいろいろしていますが、そういう脇道も自分という存在を確認するには良い寄り道。歩み方もまた自分らしく、自分の行くべき道を自分のペースで、淡々と進んで行きたいものです。

明日の自分に乾杯!!

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