When You’re Smiling

先日、私がやっているアンサンブルグループ「まろばし」の応援団長、井尻憲一先生の退官記念の最後の授業「宇宙メダカに夢を託して~動物学を楽しんで40年~」に行ってきました。先生は私の大きな演奏会には毎回のように奥様と来てくれて、一番に応援してくれている恩人です。

IMGP0119安田講堂

という訳で行ってまいりました。我が人生の内で、よもや東大で授業を受けるという事は、全くもって想定していませんでしたが、そそうもなく無事受講してまいりました。
先生は宇宙生物学の専門で、スペールシャトルで向井千秋さんが宇宙に行った時に持って行った、宇宙メダカをコーディネートした人としても知られています。私は学問の事はさっぱり判らないのですが、井尻先生は常に笑顔で楽しい方なので、全然分野が違うものの、ちょうど以前書いた音楽学の石田先生と同じで、とにかく話が面白い。呑みっぷりも一流です。

IMGP0120夏目漱石で有名な三四郎池。
授業の方はこれまでの軌跡を紹介するような内容でしたので、私にもとりあえずなんとか理解できました。先生は退官後、名誉教授になるそうですが、同時に社会保険労務士としても事務所を構えるという、何ともびっくりな二足のわらじを履くそうです。天才肌の人の考える事はこちらの理解を超えてますね。気負いなく、粛々と自分の志した行くべき道を歩み、その道を全うし、大きな成果を残していくというのは素晴らしいし、さらに先を見て動き出そうという姿勢も、先生ならではです。
私のような凡人はとかく、変な枝葉が付いたり、余計な事を考えてしまいがち。ぶれずに淡々と自らの道を歩んでいる先輩の姿を見ると、身が引き締まります。
井尻先生のプロフィールはこちら 
http://cosmo.ric.u-tokyo.ac.jp/ijiri/ とhttp://researchmap.jp/read0170502/

井尻先生はじめ、自分の求める道をmarobashi2010-0s迷わず進んでいる方々は、皆さんとても良く笑う。そしてさわやかです。この世の中で、常に笑っているという事はなかなか難しい。今の日本では、大学を出たいい大人でも、唖然とするようなきたない言葉を平然と書き込んだり、発言したりしている。ただの身勝手が大手をふるい、古来より培われてきた美徳はほとんど感じる事も出来なくなっているこの現代で、「笑っている」という事は、実はとても大切で、また凄い事かもしれません。

私もともするとしかめっ面をしていることが多く、にこやかな顔を忘れがち。まだまだですな。何時か先生達のようにさわやかに、しなやかに笑顔で生きて行けるようになりたいものです。「常に笑顔」はこれからの私のキーワードです!!。

最後の授業は、新たなる展開の始まりでもありました。笑顔の先がまた楽しみです。

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