饗宴~現代に甦る中世世界

この所朝晩がぐっと寒くなってきました。やっと琵琶には良い季節となりましたが、明日2011年11月11日武蔵境スイングホールにて「饗宴~現代に甦る中世世界」といコンサートを企画しました。

           genndai

日本の中世、鎌倉から室町期は日本独自の芸能、文学が花開いた時です。今回は中世に成立した仏教思想を基にした新作を集めて演奏します。
プログラムは

プロローグ 尺八古典本曲
踊躍の時(東保光 作曲  薩摩琵琶・筑前琵琶・尺八・ピアノ)
二つの月(塩高和之 作曲 尺八デュオ)
陽光(安藤紀子 作曲 ピアノ独奏)
まろばし(塩高和之 作曲  尺八・琵琶)
平重盛(初代 橘旭宗 作曲 筑前琵琶弾き語り)
壇ノ浦(塩高和之 作詞・作曲 琵琶語り・ピアノ・ダンス)

です。題材は古典ですが、ほとんどが新作、または新解釈による演奏です。私はエンタテイメント音楽の演奏家ではないので、ノリノリで楽しいという演奏会ではないですが、30代の若手中心の勢いのある連中が気合いを入れて精進しております。ぜひぜひお越し下さいませ。

         演奏会9

常に人前に出る仕事をしておりますと、色々な人に恵まれます。時にあまり相性の良くない人もいますが、仕事を成就する為に、あの手この手でやり遂げる。そんな一癖ある人が私は結構好きです。まあ自分の中に同じようなものを見ているんでしょう。
人の想像できない発想と行動をし、あらゆる手を尽くし、たとえ理解されなくとも目的は必ず達成する、そういうプロの仕事人は格好良いです。今回出演の人達は、それぞれの個性を今、正に羽ばたかせようとしている時を迎えている人ばかり。彼らはこれからどんな風になって行くのだろう。魅力ある音楽家になって欲しいものです。

        koetsuji-1光悦寺

人間生きていれば、自分では気づかないうちに、何かに囚われ、周りも見えず余裕がなくなり、調子良くやっていたつもりが、急にポキンと折れてしまう、そんなこともあります。まあそれも良い経験。強いものは更に強いものに必ずやられてしまう。常に柔軟な姿勢を持って、時代や周りと対応できるものだけが進化して行けるのは世の習いです。紅葉し、枯れてこそ、また芽吹くというもの。只闇雲にがんばって、抵抗して、突っ張っているだけでは自ずと限界が来ます。がんばると同時に色々なものを受け入れる事を学ばねばなりません。

私もご多分に漏れず、失敗に失敗を重ねてきましたが、とある出会いをきっかけに、「全ての出来事には意味がある」と近頃特に思うようになりました。
嬉しい時、有頂天の時、寂しい時・・動揺したり、舞い上がったり、本当に穏やかに一日を過ごすことは難しい。でもそれら一つ一つに必ず意味があり、メッセージがある。そこから何を学ぶかを常に問われている気がしてなりません。

      悟りの窓2011-11-1今月(11月1日)の悟りの窓

あなたはどんなメッセージを受け取りますか。

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