Newest CD「風の軌跡」完成!

6枚目となるCD「風の軌跡」が完成しました。これから事務的な処理をして、25日にはご予約の方にちゃんと発送も出来ると思います。


         ぜひぜひ聞いてみて下さい。

今回は、楽琵琶と横笛によるデュオで、薩摩琵琶のような弾き語りではありません。全体に雅楽~シルクロードの雰囲気で、邦楽の喜怒哀楽の世界より、もう少し天上界に近いような、さらりとした浮遊感があります。歌は今回入ってません。

コンビを組んでいる大浦さんとは、もう10年以上も前からライブ活動をしていまして、色々な音楽をやってきました。特に私が楽琵琶を弾くようになってから、REFLECTIONSとして活動をしていて、前作「流砂の琵琶」が出てからもう5年経ちます。

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                   大浦gagaku 3   reco-2011-3

私は薩摩琵琶の世界も大好きなんですが、それだけでは何とも表現しきれないものを感じていました。またよくこのブログでも書いているように、従来の「語り」や「うた」にも満足しきれないものを抱えていました。そんな時、大浦さんが楽琵琶を勧めてくれたのです。
最初に、中村かほるさんというプロの雅楽師の方の楽器を触らしてもらったのですが、その時は「とてもじゃないけど私には使えないな」と感じたのを今でも覚えています。その後、当時薩摩琵琶を習っていた師匠から楽琵琶をしばらく借りていたのですが、雅楽の勉強にはなったものの、これで作曲作品を作って弾く、という発想が全然出てきませんでした。

そうやってもやもやしていた頃、大浦さんから「オリジナルな曲をつくってやろうよ」という声がかかり、再びチャレンジしてみる気になって今に至るのですが、彼女は各地の民俗芸能や、各国の民族音楽に大変造詣が深く、一緒に話をしているだけでも色々なアイデアが出てきました。そして、それなら琵琶のルーツ、シルクロードを一つの指針にしたらどうかという事で、作曲を始めて、ついにはシルクロードにコンサートツアーに行くまでになってしまったという訳です。

更に私の琵琶を作ってくれている、石田克佳さんが塩高モデル楽琵琶を作ってくれたおかげで、その世界はどんどん飛翔していきました。

gakubiwa8これがその塩高モデル楽琵琶です。ちょっと大ぶりで、ものすごく重いのですが、材料の比重が大きいのか、大変豊かな音が出るんです。
柱は通常の倍、八柱に増やしてもらい、後に更に足して九柱となっています。

琵琶奏者として、これまで活動してきて、作品も色々と発表してきましたが、やっとこのところ、自分のスタイルが明確に形になってきたように思います。
楽琵琶と薩摩琵琶、私にはこの二つの、全く違う世界がどうしても必要なのです。そしてそれが私という人間なのです。

ぜひぜひREFLECTIONS そして「風の軌跡」をご贔屓に!!

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