琵琶樂人倶楽部第30回記念ライブ

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明日、16日は琵琶樂人倶楽部をはじめて、30回という節目となります。
思えば、かなり前から薩摩四弦と五弦の聞き比べをライブで時々やっていました。その後、私の琵琶を作ってくれている石田克佳君に、「流派も何も関係なく、琵琶を音楽だけでなく、奥深い文化としても紹介してゆくような会をやりたいんだけど、誰か一緒にやってくれるような人いるかな?」と相談していたのを覚えています。それが5年ほど前でしょうか。

ちょうどその頃、琵琶樂人倶楽部パートナーである古澤錦城さんから連絡を頂き、構想を語り合い、現在のような毎月定例の琵琶樂人倶楽部が誕生したというわけです。

古澤さんは薩摩四弦のほか平家琵琶も弾くので、私と二人で、薩摩四弦・五弦・楽琵琶・平家琵琶の4種類を紹介する事が出来るということで、話が一気に盛り上がり、すぐさま年間スケジュールと毎月の各会のテーマを組み上げて、阿佐ヶ谷のヴィオロンという名曲喫茶のマスターの所にもって行きました。

ヴィオロンでは以前よりライブをやっていましたので、毎月やるならあそこしかない、と決めていました。マスターに「毎月定例でやる事」「ライブよりはレクチャーの色合いが強い事」等々話をしたところ、その主旨に大いに賛同してくれて、一気に話が進み、琵琶樂人倶楽部旗揚げに至ったという訳です。

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こちらが毎月一緒にやっている古澤錦城さん。いつも焼酎を酌み交わしながら、次はこれをやる、あれをやる、と呑りあって3年間毎月やってきました。

毎月テーマに沿ったレジュメを書き、それをレクチャーし、テーマに沿った曲を演奏するので、毎月曲が違うし、レジュメ書きには追われるし、中々スリリングな日々でしたが、古澤さんも私も琵琶楽の背景や歴史にとても興味があるので、最近では自分の勉強ということも兼ねて、結構楽しんでやってます。

歴史はもちろんのこと、文学と琵琶のかかわり、シルクロードからの流れ、平家物語についてなど、レクチャー中心の会が多いですが、薩摩3流派対決、女流3流派聞き比べ、楽琵琶と平家琵琶、その他同じ曲を二人で演奏し、そのスタイルの違いを聞き比べたりと、たっぷり演奏を聴いていただく会も年に数回は企画してきました。

明日16日は「壇ノ浦」を薩摩四弦と五弦で聞き比べていただきます。私はいつもの壇ノ浦の弾き語り、古澤さんは耳なし芳一全体を語る予定です。

        biwa-no-e2こちらは長崎の方の作品で、私の大阪での演奏会に来てくれて、その印象を書いて頂きました。琵琶樂人倶楽部の看板絵で、私のCDでも使わせてもらってます。
    
琵琶樂人倶楽部は私のライフワーク。いろんな人に出会い、触れ合う場所でもあります。これからもずっとそんな場でありたいと思います。
ぜひ明日16日阿佐ヶ谷ヴィオロンに起こし下さい。

19時30分開演   1000円珈琲付  です。

琵琶樂人倶楽部 http://home.att.ne.jp/kiwi/Eclipse/biwagakujin.html

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