今年も高野山演奏会が終わった。何故あんなに遠い所で演奏会を開くのか?といつも言われているのだが、今年も、東京、大阪など遠い所からお客様が来てくれました。ありがたい限り。
高野山での演奏会は、私にとっていわば修行という感じですね。琵琶の弾き語りという地味~な会を粛々、淡々と毎年やるのが、まあ喜びでもあるのです。ほぼ毎回、能管演奏家の阿部慶子さんを迎えて、デュオ曲「まろばし」を披露するのですが、これが唯一の華といえばよいでしょうか。
演奏会の後は宿坊でお客さんとゆっくり食事をしながら話をするのも楽しみの一つ。勿論般若湯もたっぷりあります。そして次の日はこちらも毎年恒例の高野山大学での、トーク&コンサート。いつも対談コーナーでお世話になっている密教学の越智先生が今期限りで引退とあって、話の内容も濃く、良い感じでした。
まだ4回目ではありますが、色々な出会いがあり、お付き合いも広がってゆきます。また来年もやろうと思いつつ、こうして琵琶を演奏して生きている事は幸せだな、としみじみ実感してしまいました。