再会

先週末は関西に行ってました。今回は演奏会ではなく、色々と行きたい所があったので、用事にかこつけてぐるっと廻ってきた次第です。

琵琶湖の朝日s
琵琶湖に昇る朝日(午前5時頃)

先ずは今回の旅の最初にルーテル大阪教会に伺ってきました。私は地元にあるルーテルむさしの教会で度々演奏していて、イースターなどイベントにもよく参加し、牧師の大柴譲治先生がルーテル大阪教会に転任する時には「方丈記」の公演もやらせていただきました。大柴牧師には、教会に行く度に何時も声をかけてもらって、説教も何度となく聴いていましたが、何か波長が合うというのでしょうか、不思議と牧師の言葉はすんなりと私の中に入って来るのです。このブログでもその時々の感想などを書き連ねていますが、何時も聴く度に心と体がほぐれて行きました。
昨年は8thCDも出したので、一度CDを持って大阪教会に伺って、大柴牧師を訪ねてみようと思っていながらなかなか時間が取れず、一年半が過ぎてしまいました。是非この機会に行ってみようと思い立ち、訪ねてみたのです。

大柴牧師何か心にひらめく時には、良き偶然が重なるもので、特にアポイントも取っていなかったのですが、大柴牧師がいらっしゃって、久しぶりの再会をすることが出来ました。来週にはアメリカに行ってしまうということで、丁度良いタイミングだったのですが、更にその日も、少し早くても、遅くても逢えないという絶妙の時間だったようで、これもまた縁かな、と思わせるような再会でした。

牧師はとても元気そうなご様子で、突然の訪問にもかかわらず大変歓迎してくれて、楽しいひと時を過ごさせてもらいました。相変わらず、話しをしているだけで、心も体もほぐれて行くような感じで、嬉しい再会となったのです。いつかルーテル大阪教会でも演奏の機会を持ちたいと思っています。
そして次は、これまた20年ほど前から、お世話になっている大阪本町にある「自然館」という小さな自然食品のお店にも久しぶりに行ってきました。

自然館2

私が1stCDを出した頃からのお付き合いなので、もうかれこれ20年近く前から、時々顔を出しています。お店の「たかりん」さんは八重山民謡の唄者で、かの大工哲弘さんの愛弟子でもあります。私がよくブログで大工さんの事を書いているのは、実は私の1stCD「Oriental Eyes」を、この「たかりん」さんが大工先生に持って行ってくれたのがきっかけです。私の1stCDを聴いてくれた大工先生から感想を頂き、それ以来私はCDをリリースする度に先生に送り、ご意見を頂いていて、また大工先生からもCDを出す度に毎回送っていただいて、ずっとやり取りが続いています。実はまだ大工先生とはお会いした事は無いのですが、やり取りだけはずっと続いているという、不思議な間柄でもあります。こうした縁が大きなエールとなり、私の今の活動の支えとなったのです。

この自然館にも突然伺ったのですが、何と伺ってみたら、丁度今放映されているNHKeテレの「100分de名著」を見ていてくれて、何だか久しぶりという感じもない程に話が弾みました。

大柴先生もたかりんさんも、皆以前と変らず元気で、落ち着いた、暖かいエネルギーを放っていました。その順調そうな様子をみて、私も大分調子が出てきました。
沖島2
琵琶湖に浮かぶ島「沖島」にて路地を歩く
こういう再会は、とっても元気が出ますね。日々穏便に過ごしているようでも、結構知らないうちに色々なものと戦い、知らず知らずの内に自分の心の何処に「こわばり」が生まれてしまいます。自分の力で考えて、がんばって、努力して・・・やっていればいる程、見えるものも見えなくなって、自分の本来の姿を見失ってしまうもの。だから時々心をほぐして「素」の自分を取り戻す時間を持つようにしています。
そして自分の力で生きているのではなく、自分という存在が「生かされている」という事をあらためて感じることが、とても大切なことなのです。キリスト教的に言うと「愛されている」という事でしょうか・・・。そんなひと時をこうして持てる事が幸せですね。
沖島1玉桂寺 保良の宮橋1信楽1
沖島外観、信楽駅の一つ手前の玉桂寺前駅の吊り橋、定番信楽焼きの狸

今回の旅では、本当に良い再会をする事が出来ました。この後私は暇に任せて、近江八幡から舟に乗り、琵琶湖に浮かぶ島「沖島」に渡り島の中を歩き回って、次の日は、貴生川から信楽高原鉄道に乗って、信楽に行ってまたうろうろとしてきました。真夏日の気温となる日中はちょっとしんどかったですが、豊穣な時間を過ごす事が出来、良い旅となりました。

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